JOURNALジャーナル

2024.03.27

シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材

今日は起毛素材のお手入れについてご紹介します。

話はいきなり横道にそれるのですが、起毛素材にもいくつかの種類があります。

シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材




ヌバック=革の銀面<表側>をバフ掛けしてケバ立たせたもの

シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材




ベロア =革の裏面をバフ掛けしてケバ立たせたもの

シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材




スエード=作り方はベロアと同じだが、より細かく起毛したものでカーフやシープスキンを加工する場合が多い

シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材

因みに、起毛した革全般をバックスキンと表現する場合がありますが、これは間違いです。バックは牡鹿を意味し、牡鹿の革の銀面を起毛したものがバックスキンです。




ワイヤーブラシ

シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材

特に汚れがひどい時は、その部分だけ靴用のワイヤーブラシを掛けてください。
毛足を切ってしまわない様に気を付けて

シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材




馬毛ブラシで、アッパー全体をブラッシングして埃を落とし、毛並みを整えます。
歯ブラシでいえば<柔らか目>くらいの堅さです。

シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材




汚れや埃をかき出す様に

シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材




あとは、スエード用のスプレーをして革に栄養を与えます。

シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材
シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材




左)お手入れ前 右)お手入れ後

シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材




防水スプレー

シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材

スエード用スプレーにも多少の防水効果はありますが、防水スプレーは更に効果的です。




保管時はシューキーパーを入れておくことをお勧めします。

シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材
シリーズ「革について」 メンテナンス編② 起毛素材
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