JOURNALジャーナル

2023.09.02

シリーズ「革について」 オールソール

今回は、靴底の張り替え(オールソール)についてご紹介します。

革底でもゴム底でも、地面と接する底やヒールは消耗しますが、
オールソールすることで、新品の部材に取り換える事が出来ます。



下の商品は、先日ご依頼を頂いたグッドイヤー製法のもので、
綺麗に履いておられますが本底やヒールは摩耗しています。

シリーズ「革について」 オールソール
シリーズ「革について」 オールソール




底付けの工程を遡る様に部材を取り除いて行きます。

まず木型を入れて

シリーズ「革について」 オールソール
シリーズ「革について」 オールソール




ヒールをはがします。

シリーズ「革について」 オールソール




ダシ糸を切って本底とシャンクと前芯のコルクをはがします。

シリーズ「革について」 オールソール
シリーズ「革について」 オールソール
シリーズ「革について」 オールソール




ウエルトを取り除いて

シリーズ「革について」 オールソール
シリーズ「革について」 オールソール




スクイ縫いが出来る状態になりました。

シリーズ「革について」 オールソール




新しい部材を使って、この後の工程は新品を作る時と同じです。

シリーズ「革について」 オールソール
シリーズ「革について」 オールソール
シリーズ「革について」 オールソール
シリーズ「革について」 オールソール
シリーズ「革について」 オールソール
シリーズ「革について」 オールソール




アッパーも手入れしておきます。

シリーズ「革について」 オールソール
シリーズ「革について」 オールソール




オールソールが完了しました。

履きジワや色ムラがむしろいい感じだと思いませんか。

シリーズ「革について」 オールソール
シリーズ「革について」 オールソール

少し高価でも、本当に気に入った物を身に着けて長く使う。
なんかいいですね。

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