2022.04.14
靴づくり編5_シャンク
今回は、「シャンク」と呼ばれる靴の部材についてお話したいと思います。
中敷とアウトソールの間にある中底というパーツに付ける芯材で、
上の画像では鉄製のものを使用しています。他にも木製やプラスチック製のものがあります。
靴の内部にあるので目に触れることはないのですが、ヒール付きの靴のほとんどに使用されています。
その理由ですが、ヒール付きの靴を真横から見ると土踏まずの下に空間がありますね。
体重が掛かると、この空間につぶれる力が働き、それが足裏の負担になるからです。
これを防ぐには、シャンク付きのしっかりした中底が効果的ですし、シャンクには靴がねじれるのを防ぐ効果もあり、靴のフォルムと歩行を支える上で、ある種の靴には欠かせないものなのです。
シャンクは見えない所で、頑張っているのですね。